(07)泣くことの意味

人ごみの中で迷子になった、小さな子。涙を一生懸命こらえて、ママの姿を探し求めています。
数分後、やっとママと再会。抱き上げられた子どもは、ママの胸の中で、号泣しはじめました。

でも、よく考えてみると、ちょっと変です。ママと会えたからには、もう泣く必要はないはず。なのに、今まで泣いていなかった子が、どうして?

実は、子どもが泣くとき、その多くは癒しの過程なのです。悲しいから泣く、寂しいから、怖いから泣く…というより、泣くことによって、心に溜め込まれた悲しさ・寂しさ・恐怖といったマイナス感情を吐き出し、心が傷ついてしまうのを防いでいるのです。

泣くことは、心の痛手から立ち直るための、癒しのメカニズム。だから、「もう泣かないで」とせかすより、「寂しかったね。心ゆくまで、泣いていいよ」と、落ちつくまで抱きしめてあげるほうが、心の健康のためにはよいのです。


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