どもるようになってきた(2歳)

2016.10.07

 言葉の発達は順調で、むしろ、早い方かもしれません。朝から晩まで、しゃべりまくっています。しかし最近、吃音が出るようになってきました。また、自己主張が強くなり、ダダをこねることが増えてきました。いっぽうで、すぐに抱っこをされたがります。どうすればいいでしょうか?

 2~3歳は、成長の節目です。節目には、不安定さがつきもの。“新しい自分の心と体”になじんでいくのは、ある意味大変なのです。この時期の子どもの吃音(どもり)・チック・発熱などには、“新しい自分に適応していくための調整作業”という側面があります。ですから、基本的には気にしないのが一番でしょうね。「治さなくっちゃ!」と頑張ろうとするとかえって緊張が強くなり、逆効果になりかねません。
 『朝から晩まで、しゃべりまくっています』というお子さん。きっと、「一刻も早く、お兄さんになるぞ!」という意欲満々の頑張りやさんなのでしょう。でも、よちよち歩きの子どもが自分の実力以上に速く歩こうとすると、ころんでしまいます。このたびの吃音も、そんな面があるのかもしれません。
 「カッコイイお姉さん(お兄さん)になるぞ!」という気持ちの強い子どもは、どうしても、心と体に力が入りすぎる面があります。そうなると、吃音やチックなどの身体症状が現れたり、聞き分けが悪くなったりする可能性があります。そんな子どもの場合は、赤ちゃんのようにお母さんに甘える時間をたっぷりととってあげるとよいでしょう。
 お母さんとベタベタ・いちゃいちゃしていると、子どもの心と体の緊張はスーッと溶けていきます。『すぐに抱っこをされたがります』というのも、体の緊張がゆるまないので、リラックスしようとしているのではないでしょうか。 成長が早い子、自立心が強い子の場合は、「まあ、まあ、そんなに焦らなくていいから」と、成長を引き止めるような接し方のほうが、かえってバランスがとれるはずですよ。


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