FCA(アタッチメントのための親子カウンセリング)

 

当相談室で実施している「アタッチメントのゆれ」の早期発見・早期改善の方法は、FCA(Family Counseling for Attachment/アタッチメントのための親子カウンセリング)と呼ばれるものです。「アタッチメントのゆれ」の早期発見は、1歳未満のお子さんでも可能です。お子さんの様子が気になるようなら、ぜひ、お早めの相談をご検討ください。

●進め方
①親(または、他の養育者)とお子さんで来ていただきます。1回のカウンセリングの所要時間は90分程度です。じっくりとお子さんの様子を拝見し、今できることを丁寧にご説明したいので、それだけの時間を頂戴しています。

②まず最初に、気がかりな行動・様子について詳しくお聞きし、さらにお子さんの様子を拝見するなかで、「アタッチメントのゆれ」を抱えているかどうかを診断していきます。

③「アタッチメントのゆれ」があるお子さんの場合は、どのような働きかけをしていけばよいかを、実際にお子さんとやり取りしながら、ご説明していきます。「アタッチメントのゆれ」がないお子さんの場合は、一般的な育児のコツの中から、特に有効な接し方についてご提案します。

④「アタッチメントのゆれ」を抱えるお子さんの育児は、親としてのエネルギーの消耗も大きいので、保護者の方のストレス対策についてもアドバイスをお伝えします。

●よくある質問
(Q)1回のカウンセリングで、改善されますか?
(A)1回で改善が見込まれる場合もありますが、基本的には、定期的・継続的な親子カウンセリングが必要です。

(Q)子どもに聞かれたくない内容の話もあるので、初回は、親だけでいくことはできますか?
(A)はい、それでも構いません。ただ、実際にお子さんにお会いしてみないと、状況判断が難しい面があります。なので、親子でいらっしゃったほうが、深い内容のお話ができると思います。

(Q)別のところへ相談に行ったとき、子どもが途中で飽きてしまい、走り回ったり、大声を上げたりしてしまいました。そんなタイプの子どもでも、一緒に連れて行ってだいじょうぶでしょうか?
(A)はい、だいじょうぶです。「聞き分けが悪い」「じっとしてくれない」「すぐにかんしゃくを起こす」といったことについても、それが子どもらしい自然な行動なのか、「アタッチメントのゆれ」が原因となっている行動なのかは、実際に、お子さんの様子を拝見した方が正確に判断できます。なので、ふだんのありのままのお子さんで、だいじょうぶです。

(Q)子どもの年齢は、何歳が対象ですか?
(A)0歳から小学生ぐらいまでが対象です。「アタッチメントのゆれ」の改善は、早ければ早いほど効果的ですので、気になるお子さんの場合は、お早めにご相談ください。

(Q発達障害があっても、相談の対象になりますか?
(A)はい、発達障害傾向があるお子さんの中にも、「さまざまな困った行動・気になる様子は、発達障害から来るものではなく、アタッチメントのゆれが原因」というケースもたくさんあります。ぜひ、いらしてください。一緒に考えていきましょう。

※「アタッチメントのゆれ」が小さい場合は、こちらの小冊子『ちょっと気になる子の「子育てポイント10」』(無料提供)を参考にすると、ご家庭でも改善できる場合があります。ぜひ、ご利用ください(データの配布も自由です)。→こちら


◎ちょっと気になる子の「子育て相談」
一生懸命に子育てをしていても、お子さんの困った行動・気になる様子が、なかなか改善しないことがあります。それは、「アタッチメントのゆれ」のせいかもしれません。この「子育て相談」(FCA)では、お子さんの「アタッチメントのゆれ」を診断し、改善策をご提案していきます。→詳細

◎0~6歳児のための「ことばの発達相談」
「ことばは個人差があるので、しばらく様子を見たほうがよい」と言われることがあります。しかし、もしお子さんに「アタッチメントのゆれ」があったなら、ことばの自然習得はあまり期待できません。「様子を見るしかない」という宙ぶらりんの状態から一歩踏み出し、今できることから始めてみませんか? ゼロ歳からでも、早期発見・早期改善は可能です。→詳細

◎0~6歳児のための「〈成長の土台〉をつくる発達支援」
発達が心配で相談に行っても、「もう少し様子を見ましょう」と言われたり、発達支援(療育)の多くは3歳になるのを待つ必要があります。しかし「アタッチメントのゆれ」に着目すれば、ゼロ歳からの早期発見・早期改善が可能です。「療育に通っているが、うまくいかない」とお悩みの方も、きっと良いヒントが見つかると思います。→詳細

◎親のためのカウンセリング
「子どもの気持ちの受けとめること」とともに、「親自身の気持ちをコントロールすること」も、子育ての大切なポイントです。子育て中に親が感じるイライラや焦りなどは、心の奥でうずいている「抑圧感情」のせいかもしれません。一時しのぎのストレス対策ではなく、「〈ネガティブ感情の根っこ〉をじっくりと解きほぐしていく時間」のご提案です。