子育てコラム8

(8)泣き上手は、しっかり育つ

幼稚園に入園したばかりのN君。ママとのバイバイに、振り向きもせずお部屋の中へ。でも、先生の言うことを無視したり、お友だちをひっかいたりと、さんざんらしいのです。

そんなN君が、ママとの別れ際にベソをかけるようになると、あっという間に、落ち着いてきました。本当は、ママとのお別れがつらかったのに、無理していたのですね。

Sちゃんは、夜なかなか寝てくれません。でもママは、ある晩、「今日は、Sちゃんの泣きに、とことん付きあってあげよう」と決意しました。でも、泣き続けるSちゃんを抱っこしているうちに、なんだかママの方が泣けてきました。日頃、「この子のために!」とがまんしていたつらさが出てきてしまったみたいです。
その日は、親子で一緒に泣いて、泣き寝入り。

ところが、その日を境に、Sちゃんの泣き方が変わったのです。今までは、ギャーッという苦しい感じの泣き方だったのが、フェ~ンフェ~ンという甘え泣きに。それとともに、少し泣くと満足して、スーッと安心したように眠るようになりました。

「泣き虫さん」は、もともと繊細な心をもった子ども。それだけに、人一倍泣いて、心にたまった気持ちを吐き出す必要があるのですね。

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