(1)愛情不足のせい?

 「親子関係が育っていない」といえば、真っ先に思い浮かぶのが、「親の愛情が足りない」とか、「親の育て方が悪い」とか理由ですね。でも逆に、「もともと親子関係が育ちにくい子だと、お母さんがいくら努力しても、愛情を持ちにくくなってしまう」ということもあるのです。赤ちゃんができたからといって、それだけで「わが子がカワイイ!」という気持ちが湧くわけではありません。
  生後6ヵ月もすると、赤ちゃんは、お母さんがあやすとカワイイ笑顔を見せてくれるようになります。泣いていても、ママが抱き上げると、だんだんに泣きやみます。ママがかまってあげると、笑ったり、泣きやんだり。ママから赤ちゃんへの「大好き!」と、赤ちゃんからママへの「大好き!」。こういう両方向の気持ちのやりとりがあるからこそ、相思相愛の関係が深まっていくのです。
   ところが、あやしても、笑顔が返ってこない赤ちゃん、ママがいてもいなくても、あんまり関係なさそうな赤ちゃんだとしたら・・・。ママが寂しくなるのは当たり前ですね。逆に、気むずかしく、抱っこして慰めようとすると、ギャーッと泣いてばかりで、ちっとも落ち着いてくれないような赤ちゃんの場合も同様です。「片思い」があまり続くと、ママはだんだんめげてしまうのです。いくら努力してもむなしく感じ、心からの愛情や、「カワイイわが子」という感情をもちにくくなってしまうのです。


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