「発達が心配な子」の抱っこ法体験記


体験記を読んでいただく前に、誤解を防ぐために、知っておいていただきたいことが3つあります。

①抱っこ法の目的は、親子がしっかり向き合えるようにすること

 抱っこ法(特に「慰めの抱っこ」)は、言葉・情緒の発達が心配なお子さん(あるいは障害児)への効果が期待されます。ただ、「障害を治すために抱っこ法に取り組む」というのは、ちょっと違うということです。

 障害児とのボーダーラインと診断されたお子さんや、自閉傾向をもったお子さんが、早期に「慰めの抱っこ」に取り組むことにより、だんだん他の子との差が目立たなくなってくる・・という可能性は大いにあります。しかし、「慰めの抱っこ」に取り組んだにもかかわらず、障害児と診断されて入学を迎えるというお子さんもいるのです。ただ、そういったお子さんの場合も、障害に伴う困難さ、親子関係の成り立ちにくさが最小限に押さえられ、その子なりの成長を最大限に応援するという効果が、抱っこ法にはあるのです。
 つまり、「障害があろうが無かろうが、カワイイ我が子!」として、精一杯の子育てをしていきたい・・・そんな気持ちになれるのが、「慰めの抱っこ」なのです。もちろん、初めからそんな気持ちになれるママは少数派。でも、「慰めの抱っこ」に取り組む中で、親も子も気持ちがなごんでいき、共に手を取り合いながら進んでいく元気が、きっと湧いてくるはずです。

②個人差がある

 抱っこ法は、親子という生身の人間どうしの営みです。それぞれの親子の個性・状況により、その成長のペースや道筋は、千差万別。したがって、ここに書かれている体験記は、あくまでも、ひとつの例としてお読み下さいね。

③「慰めの抱っこ」は、援助者の手ほどきを受けてから

 「日常的な子育て法としての抱っこ法」とは違い、「慰めの抱っこ」は、初心者の人が、本やホームページなどの知識だけで始めることは、あまりお勧めできません。気持ちを抱え込んできたお子さんから解き放たれた「訴えの洪水」に、ママ自身も巻き込まれ、かえって親子関係がギクシャクしてしまう危険性があるからです。特に、遅れや障害をもったお子さんの「慰めの抱っこ」は、専門的・療育的側面があるので、ぜひ、抱っこ法援助者の実地指導を受けてから、始めるようにしてくださいね。 (抱っこ法援助者の情報は→こちら

 

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