◆夕焼け

ちょっとした用事があり、車を走らせていました。

中2の娘は部活でブラスバンドをやっているのですが、その楽器(なんと、アルトサックス!)の修理を頼まれていたのです。次の相談の親子が来るまで、あと1時間。楽器屋さんまでの往復時間を考えると、少しだけ急ぐ必要があったのですが、こういう時って、つい、たくさん急いでしまうんですね。
夕方は、車の量が増えるから、もう少し早めに出かけるつもりだったんですが…。案の定、家から少し行ったところの交差点で、前が詰まっていました。渋滞って、なんか損した気になってしまう。そう思うと、「責める心」が顔を出す。「まったく、面倒臭い用事を頼むんだから!」と、娘を責める心。「もうちょっと早めに出かければよかったのに!」と、自分を責める心。

でも、この時は、「あっ、責める気持ちが出てきたぞ」と気づき、ちょっと気持ちのモードを替えることができたのです。そうして、動かない前の車をにらんでいた視線をはずすと・・・、「ああ、きれい!」。車の渋滞の列の向こうには、ピンク色の夕焼けが広がっていたのです。久しぶりに見る夕焼け。
こんな美しい夕焼けを見逃す手はない。そう思った神様(お釈迦様?大宇宙?)は、私にチャンスをくれたのですね。ありがとう!

その日一日、心の中にピンクが広がり、ほかほかとあったかでした。


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