抱っこ法って、なに?

 抱っこ法の「抱っこ」とは、心のぬくもりを伝えあう「心の抱っこ」の象徴で、赤ちゃんから小中学生、成人、障害者まで、幅広い対象に適用できる心の援助技術です。人がかかえている感情に直接働きかけ、言葉や行動の成長の基盤となる情緒的な発達を促したり、人との関わり方を伸ばしたりすることができます。また、母子相互関係を援助するのにも役立ちます。さらにその原理は、自分自身の心と向き合うときにも、大きな支えとなることでしょう。

※このサイトでご紹介している「子育てのコツ」は、抱っこ法の考え方に基づいています。


■抱っこ法とは■
 1960年代にザスロウ博士によって創始された心理技法で、海外では、おもに心の交流が難しい自閉症児等の教育のために活用されてきました。
  日本に紹介されたのは1980年代で、ザスロウとの共同研究者だったカナダのアラン博士との交流を経て、当時千葉県の「つくも幼児教室」の室長をしていた阿部秀雄(現・日本抱っこ法協会名誉会長)によって導入されました。以来、日本では独自の発展を遂げ、自閉症のみならず、一般の子ども達の心を育てるのにも有効な方法として確立されました。現在では、子どもと大人が心を通わせながら、共に成長していくための心育て(心育ち)の原理として、広く子どもと関わる仕事をする方々、ハンディのある人と関わっている方々、子育て中の父母から、熱い支持を受けるようになってきています。
  抱っこ法では、表面に現れた行動の奥にある子ども(あるいは大人)の隠された気持ちにふれていき、その気持ちを受けとめていくことによって、感情解放を促し、本来の情緒の安定・意欲・成長力等を回復していく援助をしていきます。また、知的あるいは情緒的な遅れをもった児・者の情緒的な基盤に働きかけることにより、親子関係をはじめとした人と関わる力や学習意欲を育てていきます。抱っこ法の利点は、こういったカウンセリング的な関わりを、対象の年齢を問わず実践できる具体的な方法をもっている点にあります。

■抱っこ法の適用例■
・助産師さん・保健師さんなど、赤ちゃんと関わる職種の方が、赤ちゃんの心を理解したり、産後の揺れやすいお母さんの心を支えたりするために
・幼稚園・保育園の先生など、幼児と関わる職種の方が、子どもたちといきいきと関わったり、集団参加が難しい子どもに働きかけていったりするために
・子育て中のお母さんやお父さんが、わが子とのよりよい親子関係を築いていくために
・対人関係の基盤となる情緒の発達を促すために
・引っ込み思案・乱暴・落ち着きがない・我慢がきかない…といった子どもたちの問題に取り組むために
・小中学校の先生などが、子どもの学習意欲の基盤となる情緒の安定をはかるために
・自閉症・LDなどの情緒的障害をもつ子どもたちの行動障害を軽減 したり、 「二次的障害」を防いだりするために
・育児・子育て相談の専門家として、子育てに悩む親の気持ちを支えたり、親子への継続的援助をしていくために
・成人知的障害者と関わる職種の方が、障害者の心を理解したり、行動障害を改善していったりするために

その他、多様な適用場面があります。


■日本抱っこ法協会について■
抱っこ法の普及と研究、および指導者養成を目的として設立された非営利団体です。※詳しい説明は→こちら

 


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