(05)チャイルドを抱きしめる(その2)

癒しのレッスンのことを、「ワーク」といいます。前回ご紹介した「イメージの中で、“小さな子どもの私”を抱きしめてあげる」というのも、ワークの一種です。
一人でやるワークは、最初は、なかなかうまくいかない場合があります。それは、「大人の私」が、まだためらっているのです。

そんなときは、別の方法があります。それは、誰か安心できる人に、気持ちを聞いてもらうことです。「苦しかったこと」「悲しかったこと」「悔しかったこと」などを、ただただ聞いてもらうのです。アドバイスをもらうのではなく、励ましてもらうのではなく、ただじっとそばにいて、聞いていてもらうのです。
話しているうちに、涙が出そうになっても、ガマンする必要はありません。それは、悲しみが溶けてゆく過程ですから。ただ、相手の人がびっくりするといけないので、あらかじめ説明しておくとよいでしょう。

もっと心が許せそうな相手でしたら、手を握ってもらいましょう。肩を優しく抱いてもらいながらだと、心の奥底にある悲しみが解き放たれやすくなります。
ある大人の癒しのグループでは、「ハグ」をしあうのだそうです。ハグとは「抱きしめてもらう」こと。抱きしめてもらった時に感じるホッとする心地よさは、実は、「小さな子どものあなた」が喜んでいるのです。


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