仲間はずれにされる娘。どうすればいい?(小1)

2016.10.24

 幼稚園のときのお友達は、仲良く遊べていたのですが、小学校ではそうもいかないようで、娘がはじかれています。「○○ちゃん(娘)から逃げよ~」という具合。今の私には、ただ娘を抱きしめてあげることしかできません。

 「○○ちゃんから逃げよ~」は、ちょっとひどいですね。わが子がそんなことを言われたら、親としてはとても平気ではいられなくなりますね。でも、友達との関係の作り方は、子ども自身が試行錯誤をして学びとっていく面が大きいのです。
 ですからよほどのことがない限り、親は「チャレンジの旅に疲れたら、いつでも戻っておいで」と“後方支援基地”に待機してあげるのがベスト。「抱きしめてあげる」というのは、最大最強の応援ですね。
 子どもの友達関係は不思議です。いつもケンカになってしまう相性の悪そうなタイプと、なぜかくっつきたがったり。自分は気が弱いくせに、わざわざ気の強すぎる子と友達になって苦労したり。まるで、“チャレンジしていこう”という、子どもの無意識の力が働いているかのようです。
 あとから振り返ってみると、友達関係のギクシャクは、「子どもの成長にとって必要なことだったのだ」と気づくことが多くあります。このお子さんの場合も、幼稚園時代に身につけた力をもとに、より困難な課題にチャレンジしはじめたのではないでしょうか。
 生まれつき友達関係が上手な子どもは、中高校生ぐらいになってから、伸び悩みの時期が訪れるようです。その時期に、「人に流されないで、自分なりの考えを持つ」というチャレンジが必要になってくることでしょう。
 反対に人間関係が下手な子どもは、自分なりの考えをわりとしっかり持っています。ですから、「自己主張を調節し、相手に合わせる」という練習が必要なのです。こういうタイプの子どもは小さいうちは大変ですが、中学生になる頃には、友達関係が花開くことでしょう。
 後者のタイプの子どもは、親に欠点を直してもらうことを好みません。いろいろな経験を積む中で、自分自身で欠点を実感し、自分の力でそれを乗り越えていった時に、「自分らしく生きている」という喜びを感じるのです。
 ですから、「つらかったら抱きしめてあげる」という時も、「お母さんが助けてあげたいんだけど…」という気持ちではなく、「大丈夫。あなたは、あなた自身の力でちゃんと乗り越えていけるからね」という気持ちで抱きしめてあげた方が、子どもも安心するはずですよ。


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