反抗期の子ども、叱ってはいけない?(3歳)

2016.09.16

 魔の3歳児、真っ盛りで、何をやらせようとしても、「イヤ!」ばかり。反抗期だから仕方がないと思い、ある程度は譲歩するのですが、どうしてもやってもらわなくてはならないこともあります。なので最後は叱ってしまい、子どもは泣きながらやることになります。こんな接し方だと、子どもにストレスがたまってしまうのではと、心配です。どうすればいいのでしょうか?

 反抗期になると、親子のバトルが始まるので、お母さんとしては頭が痛いですね。でも反抗期には、「お母さんと一歩距離を置き、“自分”というものを作り上げていく」という意味がありますから、子どもの成長にとって必要なものです。
 自立に向かうためには、「自分はしっかりと成長していけるのだ」という自信が必要です。親に十分甘えさせてもらった子どもは安心感が育ち、自分に自信が持てるようになるので、そのほうが反抗期を乗り越えていきやすいのです。
 でも、なんでも子どもの言いなりになってしまっては、単なる“甘やかし”になってしまいます。「甘やかした子どもは、わがままになってしまう」と言われますが、それは、「甘やかすと、かえって子どもがストレスをためてしまう」からなのです。
 子どもは、心にもやもやを抱えたとき、親が困るようなことをわざとやることがあります。叱られて泣いた後、落ち着いたら、妙に子どもの顔がすっきりすることってありますよね? それは自然に、ストレスの発散になっているからです。「息子が嫌がると、すぐに両親が甘やかしてしまう」というのであれば、お子さんはヤダヤダを吐き出すチャンスが奪われることになります。そうなると慢性的なストレスを抱え込んでしまい、かえって大変な反抗期になりかねません。
 「甘やかされた子どもがためてしまうストレス」は、他にもあります。それは、「お兄さん(お姉さん)らしく、かっこよく行動できない」という不満です。大人が思っている以上に子どもは、自然な成長欲求をもっているのです。成長欲求をかなえてあげるには、子どもが多少嫌がっても、「やるべきことは、しっかりやろう」とチャレンジを要求していくことが必要。年相応の行動が身についた方が、子どもだって嬉しいのですから。
 子どものヤダヤダに負けて、親が要求を引っ込めてばかりいると、子どもはなぜか不機嫌になっていきます。でも、ヤダヤダ言いながらも、しっかりとチャレンジができた後の子どもの顔は、とても晴れやかで自信に満ちてくるはずですよ。


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