発達障害傾向があり、ほめても喜ばない(3歳)
3ヶ月前、「発達障害の傾向あり」と診断され、「長所に目を向け、ほめて育てましょう」とアドバイスされました。ところが息子は、ほめても、ちっともうれしそうではありません。それどころか、ほめると逃げていったり、急に怒り出したり、いたずらを始めたりすることもあります。身の回りのことへのチャレンジ意欲も乏しいです。どう接すればいいのでしょう?
「発達障害傾向」と診断されると、ふつうの子育ては通用しないのかなと思ってしまうかもしれませんね。ふだんの行動を見ても、「他の子とは違うなぁ」と感じることがたくさんあると思います。でも実は、発達障害傾向がある子どもも、心の中は他の子と変わりません。それがそう見えないのは、とっても繊細な心を持っていて、ちょ~恥ずかしがり屋さんだからです。
見ている限りでは、ちっとも恥ずかしがり屋さんには見えないと思いますが、それは、「恥ずかしがり屋さんだとバレることさえ、恥ずかしい」から。悲しい時も悲しくないふり、くやしい時もくやしくないふり、困った時も困っていないふり…。要するに、自分のホンネの気持ちが周囲の人にわかってしまうのがとっても恥ずかしいのです。
「ほめてもうれしそうでない理由」は2つあります。ひとつめの理由は、本当はうれしいけど、恥ずかしいから。ふたつめの理由は、自分に対するハードルが高いから。できないことが多いわりには、「もっとちゃんと、完璧にできなくてはいけない」と思い込んでいる面があります。ですから、ちょっとした成功ぐらいでは、ちっともうれしくないのです。
ほめると急に怒り出したり、いたずらを始めたりするのも、照れ隠しだったり、相手にほめることをやめさせるための行為ですね。でも本当は、ほめられたくてしかたがないのですが…。
一番大事なのは、「繊細な心を持った、ちょ~恥ずかしがり屋さんなのかも」という見方で接してみることです。最初は半信半疑でもいいですから。こういった見方を心がけながら接していると、きっとつきあい方のコツがわかってくるはずです。
「やってごらん」と誘っても、なかなか積極的になってくれないのは、やる気がないのではなく、自信がないから。「100点が取れなければ、0点でもいい!」みたいに、やる気がありすぎるがゆえに裏目に出てしまう面があります。
“やる気が出る”まで待っていると、いつまでたっても一歩が踏み出せず、子ども自身がいらだってくることもあります。そういう場合は、多少強引にでも誘ってあげた方がチャレンジする気になり、本人もうれしくなったりするもの。たまには、そんな接し方も試してみてくださいね。
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