パパを嫌がるようになった(2歳)

2016.10.03

 フルタイムで働いており、子どもは保育園育ちです。子育てと育児のバランスが必死の中、イクメンパパが全面的に協力してくれるので、助かっています。そんなパパのことが、娘は大好き。ですが、ここ3ヶ月ほど、様子が変わってきました。パパを嫌がるようになったのです。いくら考えても、理由が分かりません。私よりも、むしろ優しいパパなのに。娘の心の中で、何が起きているのでしょうか?

 共働きなら、パパの協力がないと、とてもじゃないけどやっていけません。その点、このパパは、とても頼りになりますね。男親にとって、女の子は特に可愛いもの。一生懸命なのも分かる気がします。なのに、「パパ、嫌い!」では、ちょっとパパはかわいそう。でも何か、娘さんなりの切実な気持ちがあるのでしょうね。
 生後半年から1歳半頃のあいだには、よその人を妙にこわがり、「ママ以外はダメ」という感じになる時期があります。ママの姿がちょっと見えなくなると、泣いて探し回り、トイレもおちおち行けなくなったり。ひどい場合は、パパでもダメになったりするものです。
 こうした“人見知り”“後追い”は、ママとの一体感を感じ、子どもの心の中に安心感が育っていくためには必要なことです。さらに、「人見知り」「後追い」にはもうひとつ、大切な役割があります。それは、ママという“安全基地”の存在を確認しつつ、自立への準備を始めるということです(ただ、こうした行動には個人差があり、それほどひどい形で表れない場合もあれば、表れる時期が遅い子どももいます)。
 相談のお子さんの場合、『ここ3ヶ月ほど、様子が変わってきました』ということですから、その前は、ママでなきゃダメと言うことではなかったようですね。ママでなくても、パパでもいい。保育園の先生でもいい。今までは、わりと聞き分けがよかった子かな。そういう子どもが、3歳という反抗期(イコール自立期)を迎えるにあたり、準備を始めたのかもしれませんね。
 「ママがいい!」と言うわりには、まもなく、ママを手こずらせるような、ダダこねが始まるかもしれません。それもまた、自立への準備なのです。ひょっとして、「パパじゃダメ!」という態度自体が、自己主張としてのダダこねの始まりなのかもしれませんね。
 でも、親子共々乗り越えていかなければならない子育てのヤマ。赤ちゃんのような親子の一体感ではなく、その次の段階である“ほどよい距離のある親子”としてのペースがつかめるまで、パパにはちょっとガマンしてもらうしかないでしょうね。次の段階に移行できた時には、いこじなパパ嫌いは、ウソのようになくなってくるはずですから。


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