爪かみがやめられない(3歳)

2016.09.02

 爪かみがひどく、いつも深爪状態で、血がにじんでいます。なので、爪切りをしたことがありません。足の爪もかじっています。なにかのストレスなのかな?とも思いますが、1人で好きな遊びをしている時も噛んでいるので、ストレスは関係ないのかな? あまりにもひどいので、それとなく注意したり、薬を塗ったりといろいろ試してはみましたが、効果なし。なにが原因なのでしょうか?

 子どものクセは一過性である場合が多く、あまり気にしなくても、そのうち自然に消えていくものです。でも、ここまでくると、気にしないわけにもいかないですね。このようなひどい爪かみや指しゃぶりは、無理に気持ちをがまんしてしまうタイプの子どもに多いのです。
 ママが「たっぷり甘えさせてあげよう」と思っていても、「足手まといにならないゾ」とがんばりすぎる子どもは、なにか要求があっても、甘えたりダダをこねたりしないで、爪をかむことによって気をまぎらわせようとします。しかし、平気そうな顔でいることが多いので、気がつきにくいことが多いのですが。
 たとえば、がまんするタイプの子どもは、ママに遊んでもらうより1人遊びを好むことが多いのです。遊んであげてもあまり嬉しそうでないような場合も、「かまってもらわなくてもいいもん!」と、ちょっとすねている可能性があります。
 一般に3歳前後は、自己主張の力が伸びる時期です。今までうまくがまんできたのに、子どもの心の中で自己表現へのエネルギーが湧き出てきて、カットウが起きてきたのかもしれません。それで、“爪かみ”というがまんの技を開発することによって、カットウを静めようとしているのかもしれません。
 泣く・甘える・ダダをこねるといった自己主張ができれば、爪かみも少なくなるはずです。それには、ダダこねを挑発するような接し方が効果的かもしれませんね。たとえば、「爪かみをやめさせようとしたら、意地になってかもうとした」という時に、ママが、子どもの指を押さえてしまったらどうでしょう。子どもから、「やめろ! はなせ!」と大きなダダこねが出てきそうですね。
 この年齢の子どもにとって、ママとのバトルは絶好の“自己表現の練習”なのです。なんでも要求をかなえてあげるのではなく、言葉で解決するのではなく、たまには「意地の張り合い」「体と体のぶつかりあい」という接し方が、子どもの自己主張を促すことがあります。無理のない範囲で、試してみてくださいね。


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