幼稚園で、みんなと行動できない(4歳)

2016.08.21

 保育参観でショックな光景が。みんなと一緒の行動ができず、歩き回ったり、寝そべったりです。家に帰って注意したら、「明日からがんばる」と言いますが、毎回同じ。主人に言ったら、「リラックスしているだけだよ」と言われますが…。どうしたら、他の子と同じようにやってくれるのでしょうか?

 こんなわが子の状態を見たら、飛んでいって、しかりつけたくなりますよね。でも、他の人がたくさん見ている保育参観ではそうもいかず…。お母さんとしては冷や汗タラタラだったことでしょう。
 一般に、落ち着きのない子どもには、3つのタイプがあります。1つめは、興味関心がたくさんあるので、つい体が動いてしまうタイプの子ども。2つめのタイプは、緊張が足りなくてリラックスしすぎの子ども。ご相談のお子さんの場合、この2つめのタイプの子どものように見えますが…。ただ、こういう子どもはしかって気合いを入れると、わりとしっかりできるようになるものです。
 落ち着きのないタイプの子どもには、3つめのタイプがあります。それは意外にも、「緊張しすぎているので落ち着きがなくなる」というタイプの子どもです。大人だって心配事があると、じっと座ってなんかいられず、部屋の中をウロウロしてしまうことがありますよね。また、初めての場所で、知らない人に囲まれたような場面では、そわそわ、モジモジしてしまうものです。
 ただ、こういったタイプの子どもの場合、心の緊張が「妙にニヤニヤしたり、ハイになったり、だらだらしたり…」というような形で表れてくるので、とてもわかりづらいのです。でも、体を調べてみると、部分的に強く緊張しているので、妙にくすぐったがり屋だったり。
 こんな子どもの場合、あまりしかりすぎると、かえって緊張が高まり逆効果になることがあります。緊張を和らげるためには、パパやママとのじゃれ合い遊びや、ベタベタ甘えっ子遊びがいいでしょうね。ただ、こういうタイプの子どもは、「甘えてもよい場面で、あまり甘えてこようとせず、甘えられては困る場面で、しゃんとしてくれない」という逆転現象が見られます。だから、誘ってものってきてくれないような場合でも、しつこくつきまとってあげてくださいね。


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